健康美容コラム:ウイルス【良いウイルスって存在するの?医療の現場で知られるウイルス療法って?】
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こんにちは、サクラドリームです。
昨今世間を騒がせている新型コロナウイルスをはじめに、
インフルエンザやノロウイルスなど、一般的に知られているウイルスは有害なものが目立ちます。
では、この世界に存在するすべてのウイルスが「悪」ということになるのでしょうか?
本日はまだまだ知られていないウイルスの良い部分に着目してみましょう♪
ウイルスを用いた最先端の「癌治療」が存在する
医療の現場では「ウイルス療法」という方法を用いて治療を行っているのだそう。
これはその名の通り治療や予防のためにウイルスを利用するというもので、ウイルス自体やウイルスの一部を活用して行われます。
ウイルス療法で有名なのが「癌治療」です。
これは癌細胞のみで増えることができるウイルスをわざと感染させ、直接癌細胞を破壊するという治療法です。ウイルスを癌細胞に直接導入することで癌細胞のみを叩くことができるため、正常な細胞に影響が出にくく、最先端の治療法だと言えるでしょう。
ウイルスが海の環境を守る?
植物性プランクトンが異常に増殖し海の色が変わる「赤潮」。この現象は海そのものだけでなく水棲生物に大きな被害を与える要因のひとつですが、この現象がウイルスによって消失するという結果も出ています。
またプランクトンの死骸から放出される栄養分を海底に沈ませることなく、浅瀬に住む水棲生物たちのもとへと運んでくれるのもウイルスのおかげです。
こうした働きがなければ、私たちが美味しい魚介類を食べることもできなくなってしまいますので、巡り巡って私たちにとっても「良いウイルス」だということになりますね。
お馴染みの「ワクチン」もウイルスの効果が必要不可欠
新型コロナウイルスの防止・抑制や各感染症の予防に用いられる「ワクチン」。
こちらも実はウイルスの力が活用されています。
風疹などの予防に使用するワクチンには、病原性を弱めたウイルスが活用されています。
副反応としてその病気にかかったような症状が出ることがありますが、いずれも軽度で済む上に自然な免疫力の獲得が期待できます。
近々で接種した方も多いと思われる新型コロナウイルスのワクチンには「mRNA(メッセンジャーRNA)」が用いられています。
これはウイルスそのものを投与するわけではなく、ウイルスの「遺伝情報」のみを投与します。
体内でウイルスの情報が入ったタンパク質を作ることで、免疫をも獲得できるという画期的な方法なのです。
ウイルス療法は遺伝子や細胞レベルでの治療や予防を可能にする新しいアプローチとして、今も研究が行われています。今後もさらなる研究が続けば、人間にとってもっと有用なウイルスの活用方法やウイルス自体も発見されるかもしれませんね♪
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